7月27日(水)の北海道新聞朝刊に、弊社菊地社長が掲載されました!
以下、北海道新聞からの質問事項も掲載致します。
Q1. 製鋼過程を支える業務。日々どんなことを心掛けていますか?
製鋼は、お客様のニーズに沿った鉄の特徴を決める要のプロセス。また液体の鉄を固体の鉄に変えていく難しいプロセスでもあります。室蘭で作られる製品は特殊鋼と呼ばれる最高級グレードの鋼です。
私たちは、安全はもちろんのこと、操業から機械保全、そして装置・物品の供給に至るまで、世界に誇れるモノづくり技能と情熱を永続的に持ち、磨き上げ続けることを意識しています。
Q2. 炭素の発生を抑えられるとされる電炉は今注目されています。電気炉課の役割と期待を教えてください
電気炉は、高炉に比べるとCO2発生量が極端に少ない製鉄プロセスです。地球環境を考えると、電気炉に求められる役割は大きいと認識しています。お客様へ環境負荷の少ない高級品質の鉄を如何に効率的に、かつ柔軟に製造することができるか、また生産上方弾力性を如何に構築できるか。高炉と電気炉と両輪で活用していくことが大事なのではないかと考えます。その為に電気炉精錬の中心的役割を担う、弊社電気炉課の成長と飛躍、その責任は大きいと考えております。
Q3. 特殊な技術が求められると思いますが、人材育成への考え方を教えてください
人材育成は、育ち育てられる喜びを共有し、そして心技体で豊かになることだと考えています。
また、挑戦する行動力、改善マインド、そして仲間との協調性や礼節なども育成したいと考えております。
鉄づくりに関連した資格取得のみならず、新たな技能に関する資格から人間性を養う育成においてまで、弊社は100%バックアップ支援していきたいと考え取り組んでいます。
Q4. MOPAへの加入を決めた理由はなんですか?また洋上風力発電にはどんな期待を持っていますか?
MOPAは室蘭市を活性化させたい!という思いから加入しました。私たち地元企業が中心となってこの室蘭市の行く末を考えずに誰が盛り上げるの?という思いも通じるものがありましたし、CO2の排出が多いとされる鉄づくりにおいて、グリーンエネルギーに携わる使命感をも感じました。
Q5. 室工大との取り組みについて。インターン生の受け入れなどを行っていますが狙いはどんなところにありますか?
地元には室蘭工業大学という素晴らしい大学があり、弊社でも卒業生を多数採用させてもらっておりますが、産学連携という意味では、繋がりが薄いと感じました。私たちを通じて、学生さんたちには早くから企業活動に触れてもらいたいですし、そこでは必ず何かが得られるものと考えています。地元にはこんな企業もあるぞという地域貢献の考えも含めて、お互いにWIN-WINとなり、鉄づくりに関わらず、私たちが持っているリソースを活用し、もっと幅広くやれることがあるのではないかと考えています。
Q6. 脱炭素が叫ばれる中で鉄鋼業を取り巻く環境は大きく変わる。10年後、20年後を見据え、会社をどう進めていこうと考えていますか?
鉄は社会に必要なインフラです。なければ社会は成り立ちません。まだまだ可能性を秘めていると考えています。
ですが、地球環境を考えると、鉄づくりプロセスは大きな変革期を迎えると思います。既存プロセスの高度化に加え、CO2の発生を抑える、またはCO2を再活用する、それらにかかるコストを抑える、など考えることは尽きません。我々が果たす役割は、この鉄づくり、そして人づくりを発展させていくことに他ありませんし、地域貢献を通じて、新たな活動も模索していくこと、その成果をまた鉄・人づくりにも展開していく・・そういったサイクルを上手に循環させていくことだと考えています。