01 鉄鋼業界と、日本のものづくりについて
鉄鋼業界は、「ものづくり大国」である日本を100年以上支えてきた、産業の骨幹です。
近代日本の鉄鋼業界は、1857年に盛岡藩(岩手県釜石市)が洋式高炉で製鉄に成功し、1896年に八幡製鉄所が創業、基盤が築かれました。
戦後の高度経済成長期(1950〜1970年代)には、国内外の需要拡大で急成長し「鉄は産業のコメ」と呼ばれた時代もあります。
鉄鋼業界は
・自動車業界
・建設業界
・家電業界
・機械業界
・エネルギー業界
など多くの産業や私たちの生活に欠かせない存在です。
次章では、鉄鋼業界にどんな企業があるのか見ていきましょう。
02 鉄鋼業界の企業の種類と構造について
鉄鋼業界には、高炉メーカーと電炉メーカーの2種類があります。
高炉メーカー
高炉法は原料の鉄鉱石とコークスを溶解し、鉄を製造する方法です。
鉄鉱石から粗鋼を製造する過程で、大規模な生産設備を有しており、大量生産が可能でコスト効率が高い特徴があります。
高炉は特殊鋼製造にも使われ、高精度な製造には高度な技術が必要です。
高炉メーカーは、効率的な設備と技術で鉄鋼業界の生産性向上を支えています。
純度が高い鉄を生産することができ、自動車の重要保安部品など、高い強度と品質が求められる製品に必要です。
電炉メーカー
電炉法は、鉄スクラップを溶かして鋼を製造する方法です。
電気を使ってスクラップを溶かすため、CO2排出量などが環境にやさしく、資源の再利用にも貢献できる特徴があります。
現在、鉄鋼業界では水素を活用した低炭素化にチャレンジしています。
日本鉄鋼連盟は2014年11月、2030年を目標年次とした「低炭素社会実行計画フェーズⅡ」を公表し、製鉄過程からの低炭素化をできる水素還元製鉄技術や、還元鉄等から不純物を除去し高級鋼を得る大型電炉技術にも挑戦する方針を掲げました。
(参照 一般社団法人日本鉄鋼連盟「長期温暖化対策ビジョン『カーボンニュートラルへの挑戦』」:https://www.jisf.or.jp/business/ondanka/zerocarbonsteel/documents/JISFLongtermvisionFeb2024jp.pdf)
次章は鉄鋼市場と今後の可能性を紹介します。
03 市場と今後の可能性
鉄鋼業界の未来は、極めて明るいと言えます。
製鉄業は、国の経済基盤を支えるインフラの一翼を担っており、これからもその存在感は揺るぎません。日本は、特定分野への高度な特化を得意としており、特にエネルギー効率の革新や、更なる高品質化に向けた技術力の進化が見込まれています。これらの要素が、業界の成長を牽引する鍵となるでしょう。
日本の鉄鋼業は、質の高い鉄の生産能力において世界的な信頼を築いており、これが業界の強みとなっています。特に、新興国でのインフラ整備の進展に伴い、鉄鋼需要はますます拡大することが予想されています。また、国際的な技術協力やノウハウの共有は、業界全体の技術力向上とイノベーションを加速させ、グローバルな競争力をさらに強化するでしょう。
鉄は、環境負荷が極めて低く、リサイクル可能なサステナブルな素材として、持続可能な社会の構築に貢献できる可能性を秘めています。再生可能エネルギーやグリーンテクノロジー、そしてEV産業や宇宙産業など、未来の技術革新を支える重要な役割を果たすことが期待されます。
室蘭は、特殊鋼の生産基地としてその名を轟かせ、世界最高水準の品質を誇る特殊鋼を生産しており、その技術力は、世界に誇るべきものです。これからも、室蘭の技術と日本の鉄鋼業界全体は、次世代産業の先端を切り開き、世界的なリーダーシップを発揮していくことが見込まれます。
次章は、技術力の高い特殊鋼基地、室蘭の「幌清」の紹介です。
04 新しいことに挑戦している会社を選ぶことがカギ!
鉄鋼業界は日本に長く根付いてきた産業ですが、今後の成長には「新しいこと」に積極的に挑戦する企業がカギとなります。
時代の変化に柔軟に対応し、革新的な技術や新たな挑戦をしている幌清株式会社は、まさに今後も成長できる企業です。
幌清では、以下のような取り組みを行っています。
■大学との協力
・2021年2021年6月に室蘭工業大学と共同研究契約を締結(北海道建設新聞に掲載されました! | 幌清株式会社)
・室蘭工業大学の学生をインターンシップで受け入れている(北海道新聞に掲載されました! | 幌清株式会社)
■ドローンなど新技術の取り入れ(https://www.kosei-kk.co.jp/business/drone/)
・上空から連続撮影した画像データから、オルソ画像や3D点群モデルを作成し、
距離や面積はもちろんのこと、“現場”の土量や体積量などを
安全かつ短時間で計測する事ができます。
・屋根や壁などの塗装状態をドローンで撮影、家屋の状態確認することで、工程の効率化や安全性向上を実現可能です。
■スタートアップ企業とのタイアップ
・アクセラレータプログラム「幌清イノベーションプロジェクト」発足(幌清イノベーションプロジェクト発足 | 幌清株式会社)
・4社のスタートアップと共に共創プロジェクトを進めています。
05 まとめ
この記事では、日本を支える「鉄鋼業界」のイマと将来性を解説しました。
鉄鋼業界は、日本の「ものづくり大国」を支えてきた基盤であり、自動車、建設、家電、機械、エネルギーなど多くの産業に不可欠な役割を果たしています。
日本の鉄鋼業界は国内市場の縮小に直面していますが、世界市場では高品質鋼材の需要が増加中で、特殊鋼をはじめとする技術力は世界トップクラスです。
幌清は世界最高品質の「技術」を持ちながら、同時にものづくりに対する「情熱」も時代を超えて進化し、新たなチャレンジをしています。
あなたも鉄づくりを通して社会・産業の発展に寄与しませんか?
ぜひ、エントリーをお待ちしています。
※エントリーはこちら(https://www.kosei-kk.co.jp/recruit/info/?data=1)